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2005年08月21日

山、買いませんか?

おともだちの山林王から山の売り物が出ていますのでご紹介します。
物件:山ひとつ(里山・広葉樹林)
面積:6万坪
付帯するもの:小川ひとつ、林道一本
場所:京都府美山町(京都市内より70キロ)
価格:3000万円
こういうものはあまり新聞の不動産広告とかに出るものではなく、かといって業界的流通に委ねると一般市民の方にはアクセスする機会がないので、この場借りてひろく市民のみなさまに広告させていただきます。
山買って草庵結ぶなり、炭焼き小屋を建てるなり、山城を築くなり、石に枕し流れに漱ぐなり、好きにして頂いて結構です。
市街化調整区域とかじゃないですから、何を建てても大丈夫。
もちろん電気、ガス、上下水道なんかないですけど。
自然な広葉樹林を守るために植林しないでおいた最近ではめずらしい雑木林の山です。
6万坪まとめ買いしても結構ですが、数名でのグループ買い、あるいは「1万坪だけ」「5000坪だけ」というイレギュラーなオッファーにも応じてくれるそうです。
委細面談ということで、興味がある方はウチダあてにメールください。ランドオーナーに転送いたします。
uchida@tatsuru.com
山の風景はこんな感じです↓

yama.jpg

投稿者 fujii : 2005年08月21日 23:07

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コメント

補足2

たびたび失礼いたします。
前回のコメントでは山を持つための覚悟と心構えを書かせて頂きましたが、今回は法的に必要な手続きとその認識を中心に書かせていただきます。

上記物件に対して

1.「林道」とは林の中に道が走っていれば公道(国道、県道、町道)であろうが、私道であろうが、「林道」です。この物件の林道がどちらにあたるものなのか、幅何mのものなのかなど明記があると親切ではないかと思われます。

2.仮に、山の中に私道を作ったとしても、勝手に「林道(公道)」とは接続できません。事前に官民境界の立会い確認が必要になってくるようです。

3.山の森林に関してですが、「保安林」と「普通林」では制限がまったく違います。

4.「保安林」であれば、伐採(間伐も含む)を行う際に色々手続きが要ります。さらに「保安林」だと何を建ててもよいというわけにはいきません。(そのかわり固定資産税は免除です)

5.「普通林」の場合でも伐採は市町村に届ける必要があります。(1ha以上伐採して、転用する場合は林地開発許可が必要)

6.あと気になるのは、隣接する森林所有者との境界ははっきりしているのでしょうか。これだけ広大な面積だと心配です。

などなどの法的に必要な確認事項が明記の上でなら、一般(素人)を対象に広報される分に、適切ではないかと僭越ながら投稿させていただきました。

売り主様と買い主様と仲介様の間に、よりトラブルと面倒の少ない幸せなコラボレートの実現なることをお祈りいたします。

投稿者 えこま [TypeKey Profile Page] : 2005年08月23日 10:51

なぜか補足1の投稿が記載されなかったので、順序が逆になりますが、投稿させていただきます。


僭越ながら、山を買う前に必要な心構えや覚悟があると思われます。

以下の文は、県職員であり、山の技師であり、将来は山を相続する立場にある友人女性に伺って書いた内容です。


この売り山物件に対する補足認識として読まれると、素人の方にとっては、なんらかの参考になるのでは?と思われます。


1.面積:6万坪 →すごい広さ・・・1坪3m3として180ヘクタール(180町→10反=1町)

2.付帯するもの:小川ひとつ、林道一本
小川は良いとして(良くないかもしれないけれど)、林道の管理が必要になってくるのかな?森林組合などで管理している場合、入り口に鍵がかけてあることが多いので好き勝手に利用できるかなあ??

3.場所:京都府美山町(京都市内より70キロ)
価格:3000万円
→1坪500円 雑木山としては高いかも

4.自然な広葉樹林を守るために植林しないでおいた最近ではめずらしい雑木林の山です。
→林道が通っているのに植林していないということは地形が悪いか地べたが悪いか・・・植林は、ここ10年ぐらいの間に始まったものではないので、果たして40年、50年前に広葉樹林を守るために植林しないでおいたということはあるのかなあ

5.山を遊び場や別荘地として活用するのはいいですが、森林所有者になったら土地所有者としての義務(固定資産税、相続税などの税金の他、森林を健全に保つ義務)もあります

6.ということでので、最後までその山と添い遂げる覚悟のある人がご購入されることを希望します。


私(えこま)自身は山を持っていませんが、周囲には山持ちや、森林関係で働いておられる方々が周囲におられます。

そのせいで耳年増かもしれませんが、山の物件を紹介される時に
あまり夢の別荘地やなんやと「メリット面」ばかりでご紹介されるより、素人に向けて広報するならメリット・デメリット両面書かれたほうが、不特定多数対象のネット上でアクセス数の高いHPが情報発信するなら、親切で誠意があると感じましたので、外野の立場ではなはだ僭越ではございますが、「こういう視点も必要」をいうことを書かせていただきました。

さらに今どき「山を持つ」とは「山のメンテナンス」など考えても「負の遺産」を持つようなもので(だから手放したい方が、おられるのではないでしょうか)営業妨害をするつもりは全くございませんが、「美山町までわざわざ見に行って、山を持つことがこんな大変なものだとは知らなかった」なんてトラブルのないように、あらかじめの認識として閲覧者の方にお読みいただければ幸いです。

これら想定される条件を苦としない方に出会われ、そういった方々に山の次代をになっていただくことが、山にとっても、もと山主さんにとっても、幸せなことだとお察しいたします。

よい買い主様が現れることを心より願っております。

投稿者 えこま [TypeKey Profile Page] : 2005年08月23日 11:10

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