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質問62・節談説教を聞きました

Q:
こんにちは。
落語のルーツを訪ねるつもりで、7月の築地本願寺「節談説教」を聞きにいきました。
そのときは持仏堂ご住職さまと繋がっているとは存じませんでした。
(持仏堂じたい続いていたことに気づいてもいませんでした)
節談説教を聞き、その時代に布教するとはどのような事であったろうか?
浄土真宗はどのような受け止められ方をしていたのだろうか?
節談説教のエネルギーはどのように伝播していったのだろうか?
想像は広がります。
さて質問です。
今月末に京都へ行く計画がありまして、節談説教に縁のあるお寺を京都に尋ねるとしたら何処へ行けばいいのでしょうか?
(monstera)

A:
おお、7月の築地本願寺に来てくれたんですね。それはそれは、ありがとうございます。想像もしていなかったくらい多くの人が来てくださって、急遽第三会場まで準備するようなあり様でした。
それにしても「落語のルーツ」を訪ねるつもりで「節談」に行き着くとは、たいした嗅覚です。名人級です。
ご質問の「節談説教に縁のあるお寺を京都に尋ねるとしたら何処へ行けばいいのか?」ですが、残念ながら「行けば節談を聴聞できるお寺」というのはありません。西本願寺の聞法(もんぼう)会館内にある総会所では、365日、お説教を聴聞できますが(おそらく世界でも稀有な場でしょう)、そこで節談が語られることはありません。
お話すると長くなるのですが、いろんな理由があって「節談説教」は自粛や禁止の憂き目にあってきました。「このままでは節談を語れる人が絶滅する」という危惧から、今回「節談説教研究会」を立ち上げて「節談説教会」を開催したわけです。
というわけで、もし「節談」をお聞きになりたいのであれば、節談説教を語る説教者を追いかけるしかありません。例えば、築地の大会に登場していただいた藤野宗城師などは全国各地を回っておられますので、スケジュールを調べてお座に行けば藤野師の節談をお聴聞することができます。
ただ、今回の築地での大会は予想以上に反響があって、さまざまな方面からオファーが殺到しておりますので、いずれご縁があるかもしれません。また、築地の大会は第一会場・第二会場分がDVDで発売されています。方丈堂出版のほうにお問い合わせください。
http://www.hojodo.com/

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2007年08月28日 17:39に投稿されたエントリーのページです。

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